園長だより令和7年9月号【幼児教育の重要性!】
幼児教育の重要性!
~改めて、ロバート・フルガムの言葉に学ぶ~
園長 中村 洋志
猛暑の日々が続いており、9月の声を聞いても秋の気配が感じられなような感覚です。しかし、それでも季節は少しずつ進んでいます。私たち職員は、子どもたちが過ごしやすい本来の秋の空気が包み込んでくれることに期待しながら、エネルギッシュな子どもたちと向き合う毎日です。
先月の園長便りでも一部紹介いたしましたが、ロバート・フルガムの著書「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」の中の言葉は何回読み返しても新鮮です。改めて、
先月の園内の職員研修でも取り上げ全職員で確認することでした。以下もう少し具体的な文章を紹介いたします。
何でもみんな分け合うこと
ずるをしないこと
人をぶたないこと
使ったものはかならずもとのところに戻すこと
ちらかしたら自分で後片づけをすること
人のものに手を出さないこと
誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと
食事の前には手を洗うこと
トイレに行ったらちゃんと水を流すこと
焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい釣り合いの取れた生活をすること
毎日、少し勉強し少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと
毎日かならず昼寝をすること
おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること
不思議だな、と思う気持を大切にすること
難しい言葉は要らないのです。ごくごく平凡な言葉ですが、だからこそ、深い意味が内包されているような気がします。子どもたちは、まだまだ語彙が少なくて、多くを語ることはありませんが、自分以外の多くの人々や自然等との触れ合いや遊びを通して、大人の何倍ものスピード大きく成長していきます。自分以外の大人や友達との交流から日々学んでいるのです。
イギリスの動物学者デスモンド・モリスも「遊びは、それが目的ではないが、ボーナスとして想像力の開発をもたらす」という言葉を残しています。私は、夢中になって遊んでいる子どもには、ただそれだけで感動します。どうしてあんなに大きな声て笑い、泣き、怒ることができるのだろうと感心します。子どもたちにとって、私たちの保育園での経験が「逞しく生きる力の基礎」を培うことに寄与できるように、これからも精進していきたいと考えています。